およそ、1900年前の神代、日本武尊の東征の折、宝登山に立ち寄ったとされる伝承がある。この麓には、泉があり、日本武尊はその場で、身を清めた後、一向は頂上を目指したという。すると、どこからからともなく、山火事が発生し、炎に囲まれてしまう。すると、大きな白い犬、黒い犬が現れ、たちどころに炎を打ち消し、犬に先導され、無事に頂上へと辿り着く。すると、その犬たちは、こつ然と姿を消し、山の神のご神徳としった日本武尊は、この山を火止山(ほどやま)と名付け、神籬(ひもろぎ)を祀り、当社のご祭神となる神々、3柱を祀ったことに始まると言い伝えられる。その後、当山は、霊場として崇敬を集め、弘仁年間に宝珠が光り輝き、山頂に飛翔するという神事が起こったとされ、現在の「宝登山」とも表されるようになり、現在に至ったとされる。
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