我が国、日本には古より受け継がれてきた数多の祭礼があります。
人々は、古来より自然に感謝し、自然と共に生きることを願い、安心して暮らせるよう祭りをひらいてきました。
そして祭りは、風土や人々の暮らしに寄り添い発展し継承されてきました。
令和となった現代においても、地域社会、コミュニティー形成や個々の精神性に大きな役割を果たしています。
祭りに参加する人々は、必ず自らの身を清め、神々を祭るのにふさわしく清浄を尊ぶことを行っております。
また祭りの時には、人々も自分自身を振り返り、清め心身を一新する良い機会となっております。
祭礼は今なお、その価値は保持され、さらに現代の不確実性の社会において、あらためてその価値が再認識されて来ています。
私たちの暮らす秩父地域は日本三大曳山まつりに数えられる秩父夜祭をはじめとし、年間400回にものぼるといわれる祭りが年間を通じて行われる、まさに「祭の国」であります。
それぞれの祭りにおいて、とりおこなわれる祭礼行事も多種多様です。
全国を見渡した時にも、祭りは、日本特有の四季にあわせた祭りや年変わりに行う祭りなど一年を通して行われています。
このように祭礼博物館は、秩父地域だけでなく日本の祭礼を保存し持続させ、私たちの先祖が大切にしてきた祭礼文化を広く発信し、人々に知っていただくことを目的としております。
そのような取り組みが「日本地域の活性化」や「自然・地球との関わり方」に大きく結びつくものと考えます。